市民公開講座について

初めまして。市民公開講座「北陸の寄生虫」の司会を担当します、金沢大学の水野 哲志と申します。いきなりですが、みなさんは“寄生虫”と聞いてどのようなことを想像しますか?「にょろにょろ」「こわい」「気持ち悪い」といったものから、もしかしたら「かわいい」なんて声もあるかもしれません。寄生虫と一口に言っても、サナダムシやアニサキスと言った身近(!?)なものから、今では遠い国でしかみられなくなったマラリアまで、さまざまな生きものがあてはまります。さらに視野をひろげると、こういった病気を運ぶ蚊やダニなど(衛生動物といいます)も、伝統的に寄生虫とともに広く研究されてきました。

今回は北陸地方で寄生虫や衛生動物の研究をされてきた3名の先生方に、身近だけどマニアックな“ムシ”の世界についてさまざまな角度から語っていただこうとおもいます。

この講座によって、“なんとなく”しか知らなかったムシの世界が“おもしろい”と思っていただけるようになれば、我々にとってこの上ない幸せです。

それでは、会場でみなさんとお会いできるのをたのしみにしております。